キハ40系 No.076
「朝の夏浜と八戸線」 大浜海岸

八戸線 宿戸〜陸中八木

 砂浜沿いを走る区間の多い八戸線。撮影地としての有名どころは有家の松林だが、他にも宿戸周辺では約1kmに渡って砂浜に沿って線路が敷かれている。近年では震災復興のメッセージ入りドラム缶が設置されたり、イベント列車への旗振りが行われたりと話題の場所だそうだが、撮影当時は地元の釣り人やサーファーが訪れる程度で、観光地としては有名でなかった気がする。

 一般的なアングルは左側の住宅をカットした中望遠構図だろうが、釣り人や散歩人に着目したスナップ感覚で臨機応変に撮るのにも向いている。そのため、天気さえ良ければ成果を得やすいお手軽な場所でもあった。

 この日はすぐ八木側の港で朝の数本を狙い、一定の成果を得た後で海岸に移動した。そろそろ地元の人がいる頃かと思ったが、この日はまだ誰もいない。どう撮るか悩みながら歩き回った末、波の具合が良かったので波打ち際を入れて広く撮ることにした。

 運用をつかめていないまま撮り始めたので何が来るかは運任せだったが、2本目に来たのがタラコだった。撮ってから見比べてみると、白キハよりもタラコの方が列車の存在感が強い。こちらを今回の採用カットにすることとして、撤収して次の場所へと移動した。

 白波立つ砂浜を行くタラコキハ。波音しか聞こえない朝の海岸を走り去っていく。