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磐越西線の桜と言えば咲花駅が有名だが、他にも沿線には桜の名所が数多く存在する。先述の津川駅の大桜や鹿瀬の桜並木も美しいが、上野尻の発電所脇の桜並木もまた、毎年楽しませてくれる重要なポイントだった。
朝方にカーブ区間を撮っても良し、昼頃に直線区間で狙っても良し、午後に俯瞰に挑戦しても良しと1日中楽しめる場所だったが、個人的にはカーブの途中に生えている1本桜の形状が特に気に入っており、並木感を無視したアングルでも何度か撮影していた。
残念ながら2019年の春に見た時には途中から折れてしまったようですっかり見窄らしくなってしまったが、それまでは毎年少しずつ増していくボリュームに一喜一憂しつつ、懲りずに繰り返し撮影していた。
そんな一本にとって、結果的に最盛期となった2018年の春。この年のある日は新津始発にタラ急が充当していた。しかし期待とは裏腹に朝から霧が濃く、青空には程遠い空模様のまま通過時間を迎えてしまった。
落胆も束の間、既に通過した津川始発の若松方先頭を思い出すと白Hゴムの青キハ。折り返しの便が来る頃には霧も晴れそうな雰囲気だったので、こちらでリベンジすることにする。
額縁のようなアーチ状の桜を主体に縦構図。この時間だと少し側面が甘くなってしまうが、桜の色を出すにはむしろ最適な時間になったと言えるかもしれない。
すっかり霧も晴れ、広がった青空に桜が映える。「磐西キハの春」と名付けたくなるような、印象的な一枚を撮ることができた。 |
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