キハ40系 No.038 
「満開の桜トンネルと只見線」 月光寺橋梁

只見線 郷戸〜会津柳津

 赤べこ発祥の地としても有名な柳津の虚空藏菩薩圓藏寺。その近くにある姉妹寺の月光寺周辺は桜の木が多く、春になると裏を走る只見線と満開の桜を撮ることができる。

 桜は順光よりも逆光気味のほうが綺麗に撮れると良く言われるが、鉄道写真においては少し難しい話だった。上手に撮る人はどの場所でもうまく纏めるだろうが、自分としてはやはり逆光なら空は構図からカットしたい。その意味でも、条件を活かしながら構図を作りやすかったのが月光寺の若松方にある斜面のアングルだった。

 この時期でもギリギリ面に光が当たる列車もあるが、今回は先述の通り半逆光気味の時間帯で狙う。貴重な桜の当たり年を無駄にすることがないよう朝は別場所をめぐり、午前最後の上り426Dの時間にあわせて斜面を登った。

 桜の重なりを考え、じっくりと立ち位置を吟味する。列車が鉄橋を渡りはじめ、編成全体が想定していたスペースに収まったところでシャッターを切った。