番外編 No.006
「雪の上越線旧客回送」 下一日市神社裏ストレート

上越線 石打〜大沢     

 マークなしの素朴な客レ。一昔前までなら簡単に撮れていた被写体も、近年では滅多に走らない貴重な列車に変わりつつあった。せっかく走るイベント列車も客車の両数やヘッドマークのデザインなど難ありな事が多く、仕舞いには入替の都合なのか、機回し可能な区間の団臨さえもPPばかり。編成写真には向かない列車が大半を占めていた。

 そんな中、単牽きマーク無しがほぼ確定という重要被写体が客車の回送だった。季節も区間も場合によって様々で、本運転以上に目が離せない存在となっていた。

 この年は毎年恒例のSLひな街道が検査都合で客車変更となり、高崎から旧客6両が送り込まれた。時期としては少し早い春先だったが、経路の上越線県境付近は終日雪予報。雪景色シーンを狙うべく、越後湯沢界隈を目指した。

 トンネルを越えると雪景色。そこまでは想定通りだったが、予想以上に降り方が強い。少し線路から離れるとホワイトアウトする状況で、だいぶ苦戦を強いられた。

 線路脇までの雪中行軍を終え、汗だくで立ち位置にたどり着く。付近一帯を見ても同業はいないので、自由に立ち位置を吟味して列車を待った。

 まっすぐ続く緑架線柱。上越線らしい直線を、スキー列車のような客車編成が走り抜ける。