キハ40系 No.071
「夏色の姫島と山陰本線」 宇田郷旧道俯瞰

山陰本線 宇田郷〜須佐

 タラコキハを求める人にとっては最後の楽園となりつつある山陽山陰地方。幕や窓枠、地域によってはヘッドライト等、欠点を探せばいくらでも出てくるが、それでも全列車がタラコ色のキハという恵まれた条件とロケーションの良さを考慮すれば、今後の盛りあがりは必須だろう。

 まだ東日本でもタラコキハが残っていた頃、本腰を入れるにはまだ早いと思いつつも、一度は訪れておきたいと思っていた場所が萩界隈だった。当然メインは惣郷川橋梁だが、他にも旧道俯瞰やサンタマ等、魅力的な場所が集中している。条件を突き詰めるのは後ほど行うとして、予め保険的カットを撮っておくことは大事だろう。

 この年は山口線でのDL試運転に合わせ、終日キハ巡りを行う日程を前後にプラスした4日間の行程を組んでいた。適当な日付設定にも関わらず、複数の快晴日を当てることができたのは運が良かったのだろう。

 惣郷川橋梁で朝日を迎え、ある程度撮影してから旧道俯瞰へ向かう。霞みはかかりつつもしっかりと阿武の半島は見えているので、これはこれで夏らしいので良いとしよう。ただ撮るだけならいくらでも収容できそうな立ち位置だが、半島まで入れた広めの画角で狙えるのは1名限定といったところ。木々の成長具合を考慮すると、実はこの年が自身にとっては最後のチャンスだったのかもしれない。

 夏色の海と、白い砂浜。僅かに新緑が残る木々の間を単行のタラコキハが走り去った。