キハ40系 No.068
「真冬の芦別岳と根室本線」 布部見下ろし

根室本線 布部〜山部

 富良野地区随一の名撮影地とも言える布部俯瞰。アスベスト山とも呼ばれる界隈からは、横に大きく広がる山脈を背景に、四季折々の風景の中を一直線に横切る列車を収めることができた。

 メインとなる芦別岳が最も美しく映える季節は、やはり一帯の景色が真っ白に染まる冬場ではないだろうか。 しかし難点として、白キハしか走らないこの路線を冬場に俯瞰をすると、列車は風景に同化してしまう。よって、むしろ冬場こそ撮影地としては論外になってしまう、なんとも悲しい場所だった。

 分断前にタラコで撮れていなかったことを悔やみ、冬の布部俯瞰は訪れることが無いと思っていた矢先、転属により色物も同区間を走行することになった。諦めていたチャンスが到来し、あとは天気と運用が重なる日を待つだけとなった。

 そして快晴予報かつタラコキハが良い運用に就く日がやってきた。仕事の都合をつけ、突発渡道により富良野の地を目指す。前夜の千歳に降り立ち、慣れ親しんだレンタカーに乗り込む。北見や釧路に比べれば近い距離、もやはここまで来れればもう現地に到着したも同然の気持ちで富良野まで車を進めた。

 翌朝は少しだけ雲が出つつも、ほぼ期待通りの日の出を迎えた。まずは1本撮影し、メインの場所を目指す。俯瞰というよりは見下ろしに近い高さ。周囲にアングルは無数にあるが、道道の途中から見下ろす位置が芦別岳の高さも強調できて個人的には最もバランスが良いと感じていた。

 天気も安定し、真っ青な空に雪山がくっきりと浮かび上がる。タラコ色のキハが加わり、これぞ国鉄の北海道風景と言いたくなるような絶景が完成した。