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桜と並び、半逆光が美しいとされる紅葉。順光の時には見られなかった陰影と輝く葉のコントラストが生み出してくれる色合いは、正に錦秋と言いたくなるような美しい情景を見せてくれる。特に只見線各所においては、午後になり太陽が山の影に入ってしまうまでの僅かな間が、特に美しい時間帯だと感じていた。
そのような条件を叶えつつ、迫る山影との戦いになるのが427Dだった。分断前に比べれば時間が早くなったので撮れる場所は増えたが、肝心な時に遅延し、絶好の条件が影に飲まれ消えていく様を眺めたこともあった。定時であっても増結の有無が不明で長さが読めず、苦労させられた思い出もあった。
この日は日曜日。前日の土曜に427Dが増結されていたことから、今日も3連で来るだろうと読んで眼鏡橋南側の俯瞰位置に構える。アングル的に定時なら影の心配が無いことは確認済。あとは遅れないことを祈るのみだった。
紅葉の中でも一際目立つ眼鏡橋。時間通りに現れた3連のキハが加わり、錦絵を完成させた。 |
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