キハ40系 No.064
「晩秋の大村湾と長崎旧線」 中里虚空蔵山俯瞰

長崎本線 大草〜東園

 長崎本線の喜々津〜浦上間、長与支線とも呼ばれる旧線区間は海沿いを走る区間がある。特に東園駅周辺は好撮影地が点在していることから、キハ66が現役だった頃は付近で撮影者を見かける機会も多かった。

 その頃は大半はシーサイドライナー色と呼ばれる青色の車両が走っていたが、急行色も2編成在籍していた。青色塗装は好きでなかったのでほとんど撮らなかったが、季節の良い晴れ日と急行色の運用が揃った日には何度か足を運ぶ機会もあった。

 そんなキハ66が引退した直後の秋、九州色キハ40が団体列車としてこの区間を走るという。もう二度と訪れることが無いだろうと思っていた風光明媚な路線で白キハが撮れる貴重な機会。天気も悪くない予報だったので、再び長崎の地へ日帰りで向かうことにした。

 団体列車の走行ルートに合わせ、まずは大村線で狙ってから長崎旧線へと移動する。どこも急行色で撮ったことがあるアングルばかりになってしまうが、稲刈りが終わった季節にあえて狙うことも無かったので、季節違いの風景ということにしておこう。雲はそこそこ出ていたが、幸い青空成分は拾えそうだったので長崎からの返しはド定番の俯瞰場所より狙うことにした。

 稲が刈り取られ、秋の終わりを感じる東園。急行色より見慣れない、普通列車風の珍しい列車が大村湾沿いを行く。