
|
「新緑の北見峠と石北本線」 奥白滝高速俯瞰 |
|
|
石北本線 上越(信)〜奥白滝(信) |
|
|
|
上川を出てから30分強。列車は複数の信号所と長大トンネルを通りながら、北海道の背骨を越えて道東側へと入っていく。その中でも北見トンネルを越えた直後の地域は奥白滝と呼ばれ、かつては駅だった奥白滝信号所までの区間は非常に山深い雰囲気となっている。
秋になると周囲一帯の広葉樹が山肌を降りるように順々に色付き、年によっては絶好のタイミングで背景の山が冠雪することがある。当然、青空+激山で撮影できた日もあっただろう。
残念ながら紅葉と雪山のコラボには立ち会えなかったが、冬場の雪後快晴は撮影できた。雪を被った樹木と真っ白な激山が青空の元で光り輝き、線路への影落ちも無しという好条件。しかしキハも白色。薄々は予想出来ていたが、被写体が目立たないただの風景写真となってしまった。
新緑の時期なら白キハが目立つことは当然だが、その時期は雲が沸きやすい。そもそも山間部で昼時まで快晴というだけでも条件は厳しい。そしてこの場所、とにかく春夏はアレが多い。精神的疲労が桁違いの場所として、個人的には熊の目撃が多発している場所以上に気が重かった。
この日は高気圧ど真ん中の快晴日。朝から石北本線オンリーで撮りまわり、昼になっても雲が湧く気配がなかった。山の残雪も残っており条件は文句なし。意を決して立ち位置を目指した。
雪残るチトカニウシ山と、新緑の中を走る2連の白キハ。1日1往復しか来ない貴重な普通列車を収めることができた。 |
|
|
|
 |