
|
「大雪の日の只見線」 宮下ダム脇ストレート |
|
|
只見線 早戸〜会津宮下 |
|
|
|
大雪予報。心が踊るそのワードが週末に出ると、多少の無理をしてでも会津を目指していた。大抵そのような日の夜中は国道400号の除雪が間に合っていなく、車高の高いRV車であっても腹下やバンパーに雪が当たるようになる。夜明け前の会津川口駅前に到着する頃には、車の前面が冬の上越国境を越えたEF64のようになっていることもしばしあった。
苦労しながら夜中の峠を抜け、恒例の川口停泊チェックを行う。この日は留置キハの屋根に雪がしっかり積もっていたので、屋根上が写る宮下ダム脇の旧道クロスを目的地とした。
冬季閉鎖の県道と言えどダム関連の施設があるお陰か、封鎖ゲートのあるトンネル手前あたりまでは除雪されていることが多い。今日も同様だろうと思いながら宮下側より入ると、一晩で降り積もったであろう膝下までの積雪により道は完全に埋まっていた。
このまま車でゲート付近まで行ってもよかったが、少し止まって考える。桜の時期しか世話にならないアングルだが、旧道の途中からも列車を狙うことができる。普段は並行する道路の存在が非常に気になるが、積雪により雪原と化している今なら全く気にならない。これこそ滅多にないチャンスだろうと思ったので、今回はこの場所で狙うことにした。
今なら前日から計画運休になるであろう降雪量。沿線の足を支えるべく、頭に雪を抱えた列車は時間通りに通過していった。 |
|
|
|
 |