
|
「夕暮れの海岸線と五能線」 塩見崎俯瞰 |
|
|
五能線 追良瀬〜驫木 |
|
|
|
キハ40末期の頃には鉄の道が生まれ、上り列車の定番撮影地と化していた塩見崎の海岸俯瞰。そのアングルに写り込むトンネル付近から秋田方向を見ると、付近一帯どこでも好きな位置から線路を見下ろすことができた。
夏場の夕方しか車両前面に光が入らない場所ではあったが、逆に夕暮れ時の斜光によって砂浜に出来た波の模様が立体的に浮かび上がり、非常に趣深い風景を写すことができる。キハ40末期の頃には列番ごとスジが消えてしまったが、当時はちょうどよい時間に下り列車があったため、夏至前後を狙って訪れた。
この日は能代側から五能線を撮り始め、雲一つない天気に多くの収穫を得た。夕方になっても雲が発生する様子もなかったので、狙っていた塩見崎のトンネル付近に向かった。
先述の通り、草をかきわければどこでも自由な角度から撮れる。奥まで続いていく海岸線を強調しつつ、車両の存在感が弱まらない程度のちょうどいい位置を決め、雑草をかわすべく脚立に乗ってハイアングルでカメラを構えた。
程よい風と波の音に癒される初夏の夕方。車体幅より影のほうが長くなる時間帯に、五能線らしさが詰まった海岸風景を切り取った。 |
|
|
|
 |