キハ40系 No.035
「朝凪の奇岩と五能線」 深浦逆赤岩

五能線 深浦〜広戸

 以前も文中で紹介した五能線の撮影地、赤岩。特徴的な岩場を背景に写せる撮影地として定番の場所となっているが、キハ40末期の頃には線路脇の木製柵が撤去され、海側からの新アングルが誕生し話題となっていた。

 一方、北側の立ち位置は光線の関係もあってか、あまり人気になることは無く、撮影者を見かけること自体が非常に珍しかった。午前早めしか光が当たらないことは難点だが、朝方ならではの低い斜光により岩の立体感は増し、むしろ定番よりも印象的なカットが撮れる。

 夏の朝、キリッとした空気感で空と海の青さが際立つ日を狙い、岩場の突端に立った。入前崎の先まで画角にいれると、自然な構図が出来上がる。狙い通りの条件。自然と笑みがこぼれた。

 海鳥の鳴き声と小舟のエンジン音に混じり、レールに響くジョイント音が聞こえる。始発から2本目、白白確約のワンマン運用キハが軽やかに駆け抜けていった。