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参宮線随一の名所、鳥羽の池ノ浦を俯瞰する通称「18きっぷポスター」アングル。
被写体を失った過去の撮影地として諦めていた場所だったが、2015年末に奇跡は起こった。東海地区からキハ40の引退が差し迫る中、車両過渡期の運用変更により鳥羽までの乗り入れが復活するという。
復活の知らせを聞くと同時に、天気予報のチェック地点に鳥羽が追加された。普通なら緑が多く海が綺麗な春以降に行きたいところだが、今回はその時期まで車両が残る保障は一切無い。保険も兼ねて、運用に入り次第すぐに行くことにした。
結局、確実な晴れ予報が出るまで迷い続け、現地へ向かったのは復活から3週間後。1日目は雲行きも怪しく、なんとか晴れたものの海の発色が悪かったのでリベンジ確定。翌日も再び同じアングルへと向かった。
2日目は雲一つない快晴。空も青く、海の発色も十分だった。今回は漁船が泊まる港を入れた縦構図。ゆっくり走る観光船がちょうど列車と対になる位置まで来た時、目当ての東海カラー白40が姿を現した。
結局、春を待たずに車両は引退。新緑で撮り直す夢は叶わず、これが本命カットとなった。 |
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