キハ40系 No.011
「雪の会津盆地と只見線」 蓋沼公園俯瞰

只見線 会津高田〜根岸

 会津といえば磐梯山。猪苗代湖周辺からはもちろんのこと、若松市街からでも、大抵の日はその姿を見ることができる。只見線の車窓からも、会津盆地内を走るうちはしばらく見ることができ、最も遠い場所だと滝谷付近までは列車と併せて撮ることもできる。

  撮影ポイントの中で一番有名なのは蓋沼公園俯瞰と呼ばれる一帯だろう。山頂付近の展望台をはじめ、その道中を含めると大きく分けて4箇所ほど撮れる場所がある。そのため、狙う構図によってこれらの場所を使い分けていた。

  この日は朝から続いた濃霧が昼前に晴れ、盆地周囲の山々が姿を現した。いつものごとく、磐西と只見のどちらに行くか悩むが、今回は遠くの川桁山まで見えていたので蓋沼俯瞰へ向かう。

 小一時間程で山頂に到着し、カメラをセットして休憩。しばらくすると、川桁山に少しずつ雲が沸き始めた。せっかく一番遠い地点まで歩いたが、こればかりは仕方がない。三脚をたたみ、来た道を駆け降りる。幸いにも磐梯山はまだ山頂まで見えている。 さらに下段から縦で撮るのは次の列車へ後回しにして、まずは坂下に向かう列車を中段より広く撮ることにした。

 猫魔と磐梯の雪山群を背に、小さな車体がゆっくりと雪原を横切る。