キハ40系 No.007
「夏色の太平洋と八戸線」 八木漁港脇

八戸線 宿戸〜陸中八木

 盛岡色といえば赤鬼塗装。という人は決して少なくないと勝手に思い込んでいるが、自身の周りだけを見るとこの塗り分けは非常に人気が高い。

 そんな赤鬼キハの、最後の生き残りを海と合わせて撮ることができたのが八戸線だった。その特徴的な塗装を狙うなら正面がちに狙える場所が最適。そのため、この日は朝の数本を各所でおさえて、日がだいぶ高くなった頃に赤鬼狙いで線路脇へ向かった。

 太陽が高くなる時間に見せる色。鮮やかな紺碧の海を出来るだけ写すためにアングルを高めにして列車を待つ。浅瀬の岩場に打ち寄せる波の音に、ウミネコとセミの鳴き声が入り混じる。夏の八戸を存分に感じているうちに通過の時間となった。

 青一色のファインダー内に鮮やかな赤色が飛び込む 。真夏の北東北を切り取った。