キハ40系 No.004
「雪嶺の飯豊山と磐越西線」 一ノ戸川橋梁

磐越西線 喜多方〜山都

 磐越西線で一番有名な鉄橋といえば一ノ戸川橋梁だろう。山都駅のすぐ東側、阿賀野川の支流である一ノ戸川を渡ることからその名が付いた鉄橋だが、レトロな見た目やSLが有煙で撮れることから絶好の撮影ポイントとしても名が高い。そんな鉄橋を阿賀川対岸の三津合集落から真横で狙うと飯豊山をバックに撮ることができる。

 この日は2日間予定されていた急行色の会津鉄道線内試運転2日目。1日目の撮影を終え、仲間と肉を焼いて盛り上がっていた時、悲しい知らせは届いた。 2日間予定されていた試運転だが、普通列車の脱線事故により2日目の試運転計画はトケ。 話を聞いた当初は半ば途方に暮れていたが、試運転後に予定されている新津区への返却回送は予定通りの見込みだったので、午前中は只見線を撮ることにして、一旦解散とした。

 夜明け前からの只見線撮影を終え、午後から磐越西線へと転戦。天候は朝から快晴が続き、昼を過ぎでも飯豊山はくっきり出ていた。となれば、行先はここと決まった。

  真横からのアングルも立ち位置は複数箇所ある。今回は山の積雪具合を見て、トラスが写るこの立ち位置に決定した。前走りの青青で豪華な練習を行い、アングルを微調整。一時は山頂に雲が沸いて不安な瞬間もあったが、本番までには流れてくれた。

 足取り軽やかに、飯豊山の手前を横切る急行色を切り取った 。